アルコール依存症・摂食障害とは
アルコール依存症や摂食障害は、いずれも「コントロールが難しくなる行動」が中心となる疾患で、日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼします。
アルコール依存症は飲酒のコントロールができなくなる状態、摂食障害は食事や体重に対する強いこだわりによって、食行動に問題が生じる状態を指します。
どちらも意志の弱さではなく、適切な治療や支援が必要な病気です。気になる症状がある場合は、早めの受診が大切です。
アルコール依存症
アルコール依存症は、お酒を飲む量やタイミングを自分で調整できなくなり、飲酒中心の生活になってしまう疾患です。
はじめは節度を保っていた方でも、徐々に飲酒量が増え、自分の意思だけではやめられなくなることがあります。長期間にわたる飲酒習慣が背景となることが多く、心身や社会生活にさまざまな影響を及ぼします。
このようなときは当院をご受診ください
- お酒を飲みたい気持ちを抑えられない
- 飲酒量や頻度をコントロールできない
- 飲まないと落ち着かない、不安になる
- 禁酒や減酒で手の震えや不眠などが出る
- 飲酒による体調不良やトラブルがある
- 仕事や家庭生活に影響が出ている
など
治療について
治療では、まず安全に飲酒を中止・減量できるよう支援します。離脱症状への対応を行いながら、身体状態を整えていきます。
その後は、カウンセリングや集団療法などを通じて、再飲酒を防ぐための支援を行います。必要に応じて、専門医療機関や支援機関と連携しながら、継続的な回復を目指します。
摂食障害
摂食障害は、食事や体重、体型に対する強い不安やこだわりによって、食行動に偏りが生じる疾患です。
代表的なものとして、食事量を極端に制限する「神経性やせ症(拒食症)」と、過食と排出行動を繰り返す「神経性過食症(過食症)」があります。
若い女性に多い傾向がありますが、年齢や性別を問わずみられるため、食事のとり方に極端な変化がある場合は注意が必要です。
主なタイプと特徴
神経性やせ症(拒食症)
体重が増えることへの強い恐怖から、食事量を極端に減らし、著しいやせをきたす状態です。
過度な食事制限や運動によって体重を減らす傾向があり、ご本人に病識が乏しいことも少なくありません。
進行すると、
- 低体温、低血圧
- 筋力低下や強い疲労感
- 月経異常
- 抑うつ気分や不眠
など、全身に影響が現れることがあります。
神経性過食症(過食症)
短時間で大量に食べる過食行動を繰り返し、その後に体重増加を防ぐための行動(嘔吐、下剤使用など)を伴うことが特徴です。
食行動のコントロールが難しくなり、自己嫌悪や不安を強める悪循環に陥ることがあります。
このようなときは当院をご受診ください
- 食事量の極端な増減がある
- 体重や体型への強い不安がある
- 過食や嘔吐を繰り返している
- 食べることに罪悪感を感じる
- 無理なダイエットを続けている
- 食事に関することで生活に支障が出ている
など
治療について
摂食障害の治療では、身体面と心理面の両方からのアプローチが重要です。
体重や栄養状態の改善を図りながら、認知行動療法などを通じて、食事や体型に対する考え方の偏りを整えていきます。
また、必要に応じて薬物療法を併用し、不安や抑うつ症状の軽減を図ることもあります。
患者様の状態に合わせて、無理のないペースで回復を目指していきます。