ADHD
ADHD(注意欠如・多動症)は、脳の発達の偏りによって、不注意や多動性、衝動性という特性が強くみられる状態です。
それぞれの症状の程度によって、「多動・衝動性優勢型」、「不注意優勢型」「混合型」に分類されます。
このうち多動・衝動性の症状には、授業中に勝手に歩き回る、手足を動かしてしまう、じっとしていられない、しゃべり過ぎる、順番を待てない、他人の会話やゲームに割り込む、などがあります。
不注意の症状には、テストでケアレスミスが多い、宿題を忘れる、よく物を紛失する、ひとつの遊びに集中できない、人の会話を聞けない、やるべき課題を途中で投げ出す、整理整頓が苦手、気が散りやすい、などがあります。
こうした症状は、成長とともに改善することもありますが、成人になってからも続くことがあります。
このようなときは当院をご受診ください
不注意の主な症状
- 一つの事柄に集中できず、すぐに飽きてしまう
- 周りの刺激に反応しやすく、すぐに気が逸れてしまう
- 人の話を聞いていないように見受けられる
- 大切なもの、必要なものをよく無くす
- 学校の勉強などで不注意なミスが多い
- 宿題や課題などを忘れることが多い
- 計画的に物事を進めることが難しい
など
多動性の主な症状
- 一方的に喋ってしまう、喋りだすと止まらない
- 授業中などに、落ち着いて座っていることができない
- 夢中になりすぎて周囲の出来事が見えなくなる
など
衝動性の主な症状
- 学校や社会のルールを守ることが難しい
- じっくりと考えてから行動することができない
- 人が並んでいる列に横から割り込んでしまう
- 順番を待つことが困難
- 他の人が行っていることの邪魔をする
- 人が話している途中で話を遮る
- 自分の感情を抑えることが苦手だ
など
ADHDの治療
ADHDの原因は完全には解明されていませんが、脳内神経伝達物質の働きが関係していると考えられています。
すなわち、生まれ持った脳の機能の特徴とも考えられますので、治療の前提となるのは、患者様の特性を理解して、ご家族や学校関係者、友人などが対応することです。
さらに、ADHDのお子様が生活しやすい環境を整えたり、社会参加に必要なスキルを身につけたりすることも重要です。
コンサータ処方
当院では、コンサータを処方することもできます。
このお薬は、神経伝達物質の再取り込みを阻害することにより、ドパミンを増やしたり、前頭葉でのノルアドレナリンの作用を増強させたりする効果があります。
これにより、注意力散漫、落ち着きがないといった症状が改善されるようになります。